三笠饅頭

三笠(みかさ)饅頭ってご存じですか?

みかさ饅頭は奈良県民と一部の大阪・京都の人だけが使うようですが、

奈良県では「三笠饅頭」=「どら焼き」で、どら焼きというより、圧倒的に三笠(みかさ)なんです。

私は子供のころ、どら焼きって大判焼きのこと?って思ってたくらいです。

なぜ、奈良ではどら焼きを三笠饅頭というのでしょうか?

三笠饅頭は、三笠・三笠焼きとも呼ばれます。どれが正解??どれも正解。

また、奈良県民としては、「どら焼き」というより「三笠」と言った方が高級で上品な感じがします^^

三笠饅頭とどら焼きはちがうの?

最初にも紹介したように、
「三笠饅頭」=「どら焼き」です。
ドラえもんの好物だから、ドラ焼きという名前がついたと思っている人もいますが、どら焼きは、形が銅鑼に似ていることから名づけられたそうです。

武蔵坊弁慶が手傷を負った際、民家で治療を受け、そのお礼に小麦粉を水で溶いて薄く伸ばしたものを熱した銅鑼に引き、丸く焼いた生地であんこを包み、振舞ったことが起源。

といった説もあるそうです。

今の形の二枚のカステラ風の生地で挟む方式のどら焼きは大正時代からあるようです。

三笠饅頭

奈良だけでなく、関西地方では、どら焼きのことを『三笠饅頭(みかさまんじゅう)』『三笠(みかさ)』『三笠焼き(みかさやき)』ということも多いようです。

これは、奈良県の三笠山とどら焼きの形が似ているところから由来しています。

三笠山って若草山?御蓋山?って思う方も多いと思います。

若草山=三笠山で、「春日なる三笠の山に出でし月かも」の三笠の山はもちろん、山焼きで有名な若草山のことです。

ややこしいですが、音(おん)が同じ、御蓋山(みかさやま)は春日大社の裏山で、春日山(かすがやま)ともいわれています。
春日山原生林の中心の位置にあり、この山の後ろにある花山を含めて、周辺一帯が「春日山原生林」として世界文化遺産に登録されています。
三笠山

若草山の形は三笠の名前のごとく三層になっています。どら焼きの皮+餡+どら焼き皮の三層重ねを三笠山に喩えたのです。

以前奈良の東向商店街には、「湖月」という70年も続いた和菓子店がありました。

「湖月」の店主が考案した、直径16㎝重さ500gの巨大どらやきの名前が「みかさ」で、この名前の由来は、奈良のシンボルである若草山の別名「三笠山」からつけられたのだそう。こちらのお店が名前の発祥なのかどうか確証はないですが、奈良のお土産として「みかさ」の巨大どらやきが広まっていきました。
残念ながら、隣に京都が本店の寛永堂ができ、名物のジャンボどら焼きを真似され、経営難で閉店されたそうです。。。なんか、前と違うなって思ったはずです。。。

そういえば、近くの奈良小鹿などでも通常のサイズのものの他に直径20cm弱の大きな「みかさ」も売っていますが、奈良小鹿さんは大阪の千鳥屋さんがやっていますしね。。。

どら焼きって

どら焼きは、小麦粉、砂糖、卵を混ぜた生地を丸く焼き、2枚の皮の間にあんこをはさんだ和菓子で、二枚のカステラ風の生地で挟む方式は大正3年(1914年)創業の上野の和菓子屋
「うさぎや」にて考案され、全国に広まったとされています。
が、どら焼きの名は一般に、形が打楽器の銅鑼(どら)に似ることからついたという説が有力で、漢字で『銅鑼焼き』と書きます。

笹屋伊織の銅鑼焼き

私は以前、京都の笹屋伊織さんの、まったく、違うどら焼きを食べたことがあります。
「笹屋伊織」が販売する銅鑼焼きは、棒状に伸ばした漉し餡にバームクーヘン状に小麦粉の生地を重ね焼くものでした。
どら焼き

どら焼き

どら焼き

笹屋伊織さんは、創業は江戸時代中期の1716年。伊勢の城下町で御菓子司をしていた初代が、京へと呼び寄せられたことが始まりだそうです。

奈良のみかさ饅頭おすすめ

奈良のお土産に何を買って帰ろうかな?と迷ったときには、やっぱり本場の「三笠」がおすすめです。日本茶やコーヒーにもぴったりですし、素朴でおいしい感じが奈良のイメージです。

三笠は奈良の三笠山に由来するらしく、三笠の方がどら焼きよりも歴史が古いとする説もあるらしい。
なんていう説も一緒にお土産にしてください。

ひがしむき商店街の寛永堂さんや千鳥屋奈良小鹿さんもいいのですが、明治に創業の萬勝堂さんや、三条通にある「鶴屋徳満」さん(本店は奈良町)の「献上三笠」、東大寺門前「夢風ひろば」の天平庵さんの「大和三山」とネーミングされた三笠まんじゅうなどがおすすめです。
大和三山

天平庵さんの「大和三山」は畝傍山・耳成山・香具山の大和三山がモチーフで、焼き印がミッキーマウスを思わせると女子に人気です。そのふわふわの生地の美味しさはもちろん、餡は自家製で、北海道十勝産の小豆を丁寧に炊き上げられている大粒の小豆がぎっしりと詰まっており、上品な味わいです。

鶴屋徳満さんの「献上三笠」は、明治時代に鶴屋八幡から分立して奈良で創業されました。創業110年以上の老舗の和菓子屋さんです。
上皇陛下が皇太子の時代、奈良県橿原(かしはら)にお越しになった際に
献上したことから、商品名に「献上」を冠しています。もちろん普通サイズの三笠もあります。

奈良のみかさ饅頭のまとめ

奈良のみかさ饅頭はどら焼きと同じです。
近鉄奈良駅周辺のお店では、大きな三笠饅頭が名物となっており、いろんなお店で出されています。
ひがしむき商店街の萬勝堂さん、三条通の鶴屋徳満さん、東大寺門前「夢風ひろば」の天平庵さんなどがおすすめです。
最後に、今回紹介した情報がお役に立てましたら、
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