吉野山

吉野山の桜は豊臣秀吉も花見をしたことでも有名です。

秀吉の花見と言えば京都の醍醐寺と奈良の吉野山の大きな花見が有名ですが、醍醐の花見は晩年に開催されたものですが、吉野の花見は秀吉が北條氏を降伏させ、戦国時代が終わった1594年に開催されたので、なんと5000人の御一行だったそうです。徳川家康、宇喜多秀家、前田利家、伊達政宗と、オールスターメンバーが吉野の花見を楽しんだのですね。

年月を 心にかけし 吉野山 花の盛りを 今日見つるかな

天下をとり念願の吉野の花見をかなえた秀吉の喜びが伝わってきますね

吉野山は秀吉が「絶景じゃ!絶景じゃ!」と子供のようにはしゃいだといわれる「吉水神社」の一目千本を始め、桜の見所は満載です。
吉野山 一目千本

今回はおすすめのベストスポットをご紹介します。

吉野山の桜は、下千本(しもせんぼん)、中千本(なかせんぼん)、上千本(かみせんぼん)、奥千本(おくせんぼん)と呼ばれており、例年4月初旬から末にかけて、下→中→上→奥千本と、山下から山上へ順に開花してゆくため、長く見頃が楽しめます。

吉野山の桜 おすすめスポットベスト5

豊臣秀吉が吉野の花見を開催したのは、旧暦2月27日、新暦に直すと4月17日になるそうです。
最近は少し見頃が早くなっていますが、昔は、中千本から上千本にかけてまさに花の見頃だったと思います。

山上で眺めが良いのが上千本。雲井の桜、上千本、布引の桜、天人桜、夢見桜そして絶景の花矢倉展望台などがあります。標高は390m~600mで、下千本から3〜4日遅れ、中千本から2日遅れくらいで満開を迎えます。

吉野山の桜 おすすめスポット

吉野山は山全体が桜の名所なので、山の尾根伝い・谷の桜を見るのがおすすめです。
吉野山

  • 花見矢倉・吉野水分神社・獅子尾坂(子守坂)
  • 吉水神社・蔵王堂
  • 竹林院群芳園(枝垂桜)・桜本坊(枝垂桜)・五郎米茶屋
  • 如意輪寺(枝垂桜)から太閤の花見塚
  • 吉野下千本駐車場・七曲坂

この5つのスポット周ると、10km弱なのですが、平地の10kmなら、たいしたことはないのですが、山の10kmなので、なかなかハードなハイキングになります。
年によっては、下千本、中千本、上千本が、一度に見頃になる年もありますし、下千本から順番に見頃になっていく年もあります。

花見矢倉・吉野水分神社・獅子尾坂(子守坂)

上千本の上部に位置する吉野水分神社。世界遺産の一つです。
吉野山
豊臣秀吉が吉野の水分神社で、子宝祈願をして、授かったのが秀頼というありがたい神社。

今の社殿は、慶長10年(1605)に秀頼によって創建されたそうです。

本居宣長も、父が吉野水分神社に祈誓した授かった子というのも有名な話です。
奥千本のバス乗り場から、歩いて約20分ほどで着きます。

こちらから、花見矢倉展望台を過ぎ、獅子尾坂(子守坂)を、桜を見ながらの下山は最高の眺めです。

尾根上に連なる中千本、金峯山寺蔵王堂など、吉野山を一望にします。
遠く金剛、葛城、二上、竜門、高取の連山が眺望できる吉野山屈指の展望エリアとなっています。

吉水神社・蔵王堂

中千本・上千本の桜を見上げるのが、「一目千本」といわれる吉水神社からの眺めです。

豊臣秀吉の花見の本陣がおかれた吉水神社は入ってすぐ右手に「一目千本」の看板があります。
吉野山
ここからの眺めが、桜の名所「一目千本桜」で、秀吉が「絶景じゃ!」と喜んだ景色が広がります。

正面の書院には、秀吉公やねねさんが宿泊され、境内の庭では、徳川家康・伊達政宗・加藤清正・前田利家などを引き連れ、花見の宴をされたそう。

吉水神社は、南北朝時代に後醍醐天皇の行宮つまりは南朝の皇居となった場所です。

さらに遡れば、源頼朝に追われた源義経が静御前・弁慶らと身を隠した場所と、いろんな歴史の場面で登場します。

書院は重要文化財で、住宅建築として最古の遺構の一つといわれています。
吉野山

金峰山寺蔵王堂は吉野山の中心、東大寺大仏殿に次ぐ木造の大建築です。

吉野朝皇居跡(皇居跡公園)に咲く「御所桜」、金峯山寺蔵王堂に咲く「四本桜」などの桜の名木も。

「湯元 宝の家」、「戎館」、「吉野館」、「坂本屋」などの旅館、宿坊「東南院」があり、昼食や入浴が可能の宿もあります。

竹林院群芳園・桜本坊・五郎兵衛茶屋

上千本に位置する竹林院は聖徳太子の創建と伝わる寺院で、格調高い宿坊としても有名です。
吉野山
竹林院群芳園は、千利休が作庭した回遊式庭園。その後、細川幽斎が手を加え改庭したと言われています。
そのとき使われた茶道具や屏風などは現在も竹林院に残っているそうです。

竹林院群芳園は、「慈光院(大和郡山市)」「當麻寺・中之坊(葛城市)」と大和三庭園とされています。

桜本坊の夢見の桜は天武天皇の夢を叶えた櫻本坊由緒、しだれ桜は毎年どの桜よりも早く満開を迎えます。桜本坊の夢見の桜を、ゆっくり楽しめるのは3月末〜4月初めです。
吉野山

如意輪寺へ向かう道中に「五郎兵衛茶屋跡」の公園があります。吉野山の中心地にある桜のビュースポットとして有名です。

如意輪寺から太閤の花見塚

太閤が花見を行った場所として太閤の花見塚が残っています。
吉野山
吉野駅の横の観光車道を登り、如意輪寺の手前の右側に、吉野山の町が一望できる「太閤花見塚」はあります。

蔵王堂や吉水神社を向かいの尾根から、桜を楽しむ位置になります。
吉野山
ただし、如意輪寺から30分弱、吉野駅からも40分ほど徒歩でかかりますし、途中も車が通り危ないし、何もないので、如意輪寺あたりから蔵王堂を見れば気分は味わえます。

吉野下千本駐車場・七曲坂

下千本駐車場には「嵐山」と呼ばれる小さな山が立っています。 ここは、京都・嵐山の由来となった歴史的なスポットであり、
吉野山の玄関口にある広大な駐車場、下千本駐車場周辺の桜が下千本。

吉野山では最初に開花するエリアで、吉野の春はこの下千本から始まります。近鉄吉野駅から七曲坂を歩いて上がると20分ほどで吉野山・下千本に到達します。嵐山の桜、関屋桜、千本桜、花園山の桜などの名所があります。
吉野山

吉野山

吉野山の桜 おすすめスポットベスト5を回るには

桜本坊の夢見の桜はしだれ桜なので毎年どの桜よりも早く満開を迎えます。年によって違いますが3月末〜4月初めが見ごろになります。
竹林院や如意輪寺の枝垂れ桜も同じく時期は早いです。

電車の場合

太閤の花見塚は少し歩くので、今回はパスして、
吉野駅からバスで如意輪寺駐車場(太閤の花見塚※如意輪寺駐車場から往復1時間)⇒中千本駐車場 徒歩20分ほど
五郎米茶屋は中千本駐車場の近くなので、五郎米茶屋の桜も楽しみましょう!!

体力に自信のない方は、ここから竹林院群芳園を見学して、吉水神社・蔵王堂と参道のお店を楽しみながら黒門下千本駐車場・七曲り坂を下りていくコースでも十分満喫できます。

足に自信のある方は、

竹林院近くの奥千本行きのバスで奥千本へ、
竹林院前〜奥千本(奥千本口)
ケーブルバス/所要時間:約15分/大人400円

奥千本⇒吉野水分神社⇒花見矢倉展望台を過ぎ、獅子尾坂(子守坂)⇒竹林院群芳園⇒吉水神社⇒蔵王堂⇒下千本駐車場周辺・七曲を歩いて降りて吉野駅にというコースも楽しめます。
七曲を歩かず、ロープウェイを利用することもできますが、シーズンの週末は長蛇の列になることが多いです。

歩くスピードにもよりますが、所要時間:約5~7時間程度です。

桜の吉野山 大阪からの行き方

大阪・阿倍野橋駅〜吉野駅
近鉄南大阪・吉野線/所要時間:1時間21分
料金/1450円(乗車券:950円, 特急指定券:520円)
※急行だと約20分くらいプラス(特急券は不要)

車の場合

如意輪寺駐車場に車を止めて、電車の場合と同じコースで吉野駅まで行き、そこからバスで如意輪寺駐車場まで戻ってくるのがおすすめです。

下千本駐車場に駐車できた場合は、こちらに車を止めて、七曲りを降り、ささやきの小道から如意輪寺へ行き、電車のコースと同じコースで周り駐車場に戻ってくるのもお勧め。
ささやきの小道の途中には「吉野温泉元湯」もあります。

吉野山の桜 おすすめスポットベスト5のまとめ

秀吉も愛した吉野の桜。
満開の時期はほんとすごい人です。最近はネットでチェックして来られる方も多いので、ますます、集中するようです。
道は整備されていますが修行道だけあって、結構キツめなので、服装はハイキングの服装で、特に足元は歩きやすいものにしましょう。
秀吉の気分を味わうには、上千本(中千本)が満開時がオススメです。

また、秀吉は吉野水分神社にお参りして、秀頼を授かったとも言われています。

歴史を楽しみながら、吉野の桜をお楽しみください。

最後に、今回紹介した情報がお役に立てましたら、


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