奈良の茶粥は朝食の定番で、“おかいさん”と呼んで親しまれている郷土料理です。
「大和の朝は茶粥で明ける」といわれるくらいなら県民には空気のような存在です。
歴史も古く、奈良時代、聖武天皇が東大寺で大仏さまをお造りになる際、
民衆はお粥を食べ、お米を温存して造営を手伝ったという記録があるそうです。
また、奈良時代から1回も途切れず続いている、東大寺の修二会(お水取り)の時も、僧侶の献立の記録に茶がゆが残っているそうです。
さすが奈良の名物、エピソードもすごいです!?
最近、茶粥は、人気のカフェでも、茶粥定食が出されたりしていますが、あこがれの奈良ホテルでは、朝食に茶粥定食を食べられます。もちろん、宿泊者以外の方でも食べられます。
奈良ホテルの朝食の茶粥定食を食べてきました
奈良ホテルは奈良公園の「荒池」のほとりに建つ憧れのクラシックホテル。
奈良ホテルの設計は、東京駅や日本銀行本店などの設計者、近代建築の巨匠・辰野金吾(たつの きんご)氏で、和と洋が調和するクラシカルな雰囲気が、女子旅には大人気のホテルです。
宿泊はもちろんですが、レストランやカフェも人気です。今回は、人気の朝食、大和の茶粥定食を食べてきました。奈良ホテルの朝食には、大和の茶粥定食の他に洋定食・和定食もあります。
どれも、2,851円になります。
奈良の茶粥は、一般的にほうじ茶でお米を炊くためにほんのりと茶色いのですが、奈良ホテルの茶粥は薫り高い緑茶で炊き上げます。さらっとした食感が朝食にぴったりの一品です。
京都産の緑茶を濃い目に煮出し、煮詰めないように炊くことで、緑茶のさわやかな香りがふわり漂い、サラッといただけます。
軽い食感なので、胃にもやさしく、朝からいただくのにピッタリです。
焼き魚
焚合
小鉢(二種)
御味噌汁
大和の茶がゆ
香の物
となっています。
その時々で内容は変わりますが、焼魚は鰆の西京焼きとだし巻き、焚合せは海老、南瓜、海老芋、六条麩、インゲン、小鉢は切り干し大根の炊いたの、そして胡麻豆腐。お味噌汁は赤だし?だったと思います。
和定食とは、ご飯と茶粥が違うだけです。
今回の私の目的の一つは茶粥定食です。こんな、上品な茶粥を頂くのはもちろん初めてです。
茶色ではなく、緑がかっています。ほうじ茶ではなく、緑茶?ちょっとびっくりですが、奈良ホテルの茶粥定食は、香り高い緑茶でさらりと炊き上げたものでした!!
これはこれで、とっても美味しかったです。焼き魚も香の物の奈良漬けもさすがでした。
クラシックホテルの優雅なメインダイニングでいただく朝食
丁寧に盛りつけられた贅沢な茶がゆ定食を、朝からゆったりと味わえ至福の時間でした^^
奈良ホテルの朝食メニュー
奈良ホテルの朝食はメインダイニングルーム三笠でいただきます。
朝食 7:00~9:30
大和の茶がゆ定食・和定食のほかに、
洋定食 プリフィクススタイル
ジュース・シリアル・卵料理・サラダ・パン・ソフトドリンク
アラカルト
・フレンチトースト 712円
・マッシュルームオムレツ(ハム又はベーコン)891円
・ホットケーキ 712円
奈良ホテルの様子
桃山御殿風檜造りの和洋折衷スタイルの奈良ホテル。
窓の外には国宝の興福寺・五重塔を望むことができ、料理も風景も1300年の古都を感じられる、奈良らしいひとときが過ごせます。
宿泊客限定?で朝に館内ツアーもありますので、是非参加してみてください。
奈良ホテル 館内ツアーガイド
奈良ホテルの内部はどこもかしこも古雅な趣きと風格があり、壁にはなにげに上村松園や堂本印象などの絵画が掛けてあったりします。
宿泊者向けに開催される館内ツアーガイドに参加すると、案内人がすごくお話がお上手で、とっても楽しかったです。
大階段下は明治期は「読書室」、今は「ザ・バー」。銅鑼は階段踊り場に展示されてます。
こちらはロビー「桜の間」。
部屋の一角にあるピアノは、1922年12月に滞在した折、物理学者アインシュタインが弾いたとされるもの。 実際にピアノを弾くアインシュタイン博士の写真とともに展示されていました。
廊下は赤い絨毯敷きで、白塗りの壁、木質の格天井との対照も。窓枠も古風。手入れされたお庭も楽しめます。
200号室が「インぺリアルスイートです。皇室の方々がお泊りになられます。
館内の要所にツルハシが配備されています。
消防法上で必要なものは揃えているはずですが、消火器の隣に赤塗りの消火用バケツが置いてあったり、こものもなかなかユニークです。
フロントの後ろにある金庫は現役?です。
館内ツアーは本当に面白かったので、奈良ホテルに宿泊したら是非一度は参加してください。
奈良ホテルの茶粥定食のまとめ
奈良ホテルに泊まって、朝食を茶粥定食を頂くのはおすすめですが、朝食だけの利用はちょっともったいない感じがします。せっかくなので、宿泊して館内ツアーも参加してください。ケチな私の感想ですが^^;
奈良で茶粥といえば番茶(ほうじ茶)のイメージでしたが、今回ご紹介した奈良ホテルの茶粥はよそ行きの緑茶の茶がゆです。緑茶の香りとおいしいお料理と満足ですが、奈良県民の私としてはおかいさんとよばれる茶粥が好きですね。
茶粥懐石で有名な「塔の茶屋」さんも緑茶の茶粥だったような。。。よそ行き茶粥は緑茶なんでしょうか???
奈良公園周辺でも、町屋かふぇ 環奈さんなどでも、ほうじ茶の茶粥がいただけますので、両方食べてみてください。また、お家でも簡単に奈良の味を再現できます。
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