大神神社

神社と神宮の違いってご存じですか?

奈良には大神神社・石上神宮は古事記や日本書紀にも記される古~~くからのパワースポットで、日本最古の神社といわれています。

でも、石上神宮は神社でなく、神宮ですね。

大神神社

さらに、春日大社は神社のようですが、大社です。

神社・神宮・大社

と名称が違います。

更に、天河大辯財天社や手向山八幡宮なども、それぞれ、鳥居のある神社だと思うのですが、弁財天社・八幡宮と呼び方が違っています。

これらはすべて神社でいいのでしょうか?

また、神社と神宮なら神宮が格が上なの?って思いますね。どうなんでしょう?

そもそも、神社に格付けってあるの??

さらに、大神神社は大和国一之宮 三輪明神 大神神社となっていますが、一之宮とはどういうことなのでしょうか?

日頃、疑問に思っていたことについて、まとめてみました。

神社と神宮の違い 大社って何?

神社・神宮・大社はどれも、神社です。

さらに、辯財天社・八幡宮も神社です。

神社は

日本独特の神道の祭祀を行う場所です。祭祀は神と人間を結ぶ作法です。

そもそも、八百万の神と総称されるほど数が多く、山・森・石・神木など自然の物から、特定の人等、森羅万象の様々なものを神格化しています。

神社の始まりは、自然と神とは一体として認識され、山・森・川・岩・木などが信仰の対象とされていたため、木や岩にしめ縄を施すなどして信仰する対象のための領域を作っていました。
そのような場所が自然物の他に設けられるようになったのが今の神社と言われています。

三輪山

実際、最古の神社といわれている、桜井市の大神神社のご神体は三輪山そのものです。

神社と神宮の違い

神社と神宮の違いは、よく聞くので私も知っていました。

神宮(じんぐう)は、基本的には、天皇・皇室と深いつながりを持つ神社です。一部そうじゃないものもあるそうですが。

奈良には、『日本書紀』にも記された石上神宮(崇神天皇の勅命)の他に、橿原神宮(神武天皇)・吉野神宮(後醍醐天皇)は明治に作られた神宮があります。

橿原神宮

『日本書紀』に記された「神宮」は伊勢神宮と石上神宮だけだそうです。

石上神宮は日本最古の神社の一つで、物部氏の総氏神として古代信仰の中でも特に異彩を放ち、健康長寿・病気平癒・除災招福・百事成就の守護神として信仰されてきました。
布都御魂大神(ふつのみたまのおおかみ)・布留御魂大神(ふるのみたまのおおかみ)・布都斯魂大神(ふつしみたまのおおかみ)をおまつりしています。

大社も神社?

大社ももちろん神社です。

大社は、
大きな神社、または平安時代初期の延喜式神名帳に大社として列格される492の神社、または「〜大社」と名乗る神社のこと。かつては単に大社(おおやしろ)といえば一般的には出雲大社(島根県出雲市)のことを指した。戦後、旧官幣大社や旧国幣大社など大社格の神社で大社を名乗ったところが多い。

ということです。

春日大社

奈良の大社といえば、春日大社を浮かべますが、他にも川合町の廣瀬大社・三郷町の龍田大社も大社となっています。

廣瀬大社

 

生駒市にある往馬坐伊古麻都比古神社も、往馬大社(いこまたいしゃ)とも呼ばれています。

天河大辯財天社や八幡宮も神社?

天河大辯財天社の辯財天社は、宗像三女神の一人、市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)を主祭神とする神社です。神仏習合思想によって「弁財天」と習合してからは、財福の神・芸能の神・美容の神として祀られるようになりました。芸能の神として知られ、現在も芸能関係の参拝が多い。元の祭神名は弁財天(サラスヴァティー)

手向山八幡宮も、(やはたのかみ・はちまんしん)をご祭神とする神社。

八幡宮

他にも天神とは天満宮のことであり、菅原道真をご祭神としている神社です。

神社の種類

今まで見てきたように、神社の種類としては
大神宮・神宮・宮・大社・神社・社の6種類だそうです。

大神宮:天照大神をまつる神宮、すなわち皇大神宮。また、皇大神宮と豊受大神宮とをまとめた、伊勢神宮の称
神宮:皇室とゆかりのある神社
宮(みや・ぐう):格式が高く、特別な由緒のある神社
大社:地域の中心になる大きな神社
社:小さな神社。神社の略称

近世まで、固有名の部分を除いた「神社」「大社」「宮」などの社号に特別な基準はなく、一つの神社が状況によって異なる呼ばれ方をすることもあった。明治時代に神社が国家の管理下に入ると、公認されたもののみが「神社」を名乗り、大社・神宮などを名乗るには勅許などが必要とされた。終戦後には政教分離により国家、皇室が神社に直接関与しなくなったため、特に許可がなくても、大社、神宮を名乗れるようになった。

とあるように、今は自由なんですね。

神社にも格付けがあるの?社格って?

古来より朝廷や政府によって神社にはいろいろな格式が付けられています。

まず、平安時代に朝廷が定めた、国家の重大事や天変地異がおこると勅使が遣わされ、奉幣をたてた二十二社の神社があります。

他にも、明治以降、官社(官幣社と国幣社の総称)も設定されています。
祇官が祀る社を官幣社(かんぺいしゃ)、地方官が祀る社を国幣社(こくへいしゃ)と呼ばれていたようです。

各、大・中・小の格があります。
各社格については、明確な規定がないようですが、

「官幣大社>国幣大社>官幣中社>国幣中社>官幣小社>国幣小社>別格官幣社」が射角になるようです。

奈良の二十二社って?

平安時代、朝廷から奉幣使の立った22の神社。
上七社、中七社、下八社とわかれており、社が分かれているため、計26社になります。
奈良の神社としては、9社(丹生川上は上・中・下の3社)やはり京都が一番多いですが、続いて奈良になります。

龍田大社

上七社:伊勢・石清水・賀茂・松尾・平野・稲荷・春日
中七社:大原野・大神・石上・大和・広瀬・龍田・住吉
下八社:日吉・梅宮・吉田・広田・祇園・北野・丹生川上・貴船

奈良の二十二社

春日大社 奈良市春日野町
大神神社(三輪明神)桜井市三輪
石上神宮 天理市布留町
大和神社 天理市新泉町
廣瀬神社 北葛城郡河合町川合
龍田大社 生駒郡三郷町立野南
丹生川上神社
上社 吉野郡川上村迫
中社 吉野郡東吉野村小
下社 吉野郡下市町長谷

一宮(いちのみや)とは

他にも、明治以前の地方行政区分の中で、もっとも社格の高いとされた神社として国ごとに一宮(いちのみや)も設定されていました。

もちろん、奈良は大和の国ですから、
大和国一之宮 三輪明神 大神神社です

大神神社

神社と神宮の違い最後に

神社には、大神宮・神社・神宮・大社・宮・社の6種類があるそうです。

日本人は、古代からいろんなものの中に神様を思ってきました。その時の

春日大社
最後に、今回紹介した情報がお役に立てましたら、


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