賀名生旧皇居(あのうきゅうこうきょ)は奈良県の五條市、賀名生梅林の近くにあります。
国指定重要文化財の「堀家住宅」賀名生(あのう)旧皇居がリノベーションされ、2019年4月にカフェ レストランKANAUとしてオープンしています。
ホテルとしても宿泊できるそうです!!
賀名生旧皇居って何?なんでそんな田舎に皇居が置かれたの?という方もおられると思います。正直、私もよく知らなかったのですが、
南北朝期の一時期、後醍醐天皇をはじめ、南朝の四帝が滞在されといわれる堀家住宅が、南朝の皇居として使われたので、賀名生旧皇居と呼ばれているそうです。
カフェ レストランKANAUがオープンしているのは知っていたのですが、なかなか訪れる機会がなかったので、賀名生梅林が見ごろの時にダメもとで行ってみました。
重要文化財に指定されている、建物でランチがいただけるランチって!?と期待していったのですが。。。
賀名生旧皇居の堀家住宅がカフェ レストランKANAUに!
賀名生旧皇居の堀家住宅がリノベーションして2019年4月にカフェレストラン&ホテルに生まれ変わっています。ウエディングにも使えるそうです。
以前は事前の申し込みで建物は見学できたのですが、今は、お店として利用できます。
行くことが急に決まったので、予約なしでも利用できるか聞いてみたら、予約なしでもランチはOKでした。
ただ、梅林の見ごろの時期だったので、お客様もいっぱいで、お店の人のキャパがいっぱいいっぱいな感じだったので、今回はまず、ピザだけにしました。
賀名生旧皇居 kanauのお店の様子
奈良県五條市(旧西吉野村)の北部・和田の丹生川の清流に臨むようにひっそりとある賀名生旧皇居「堀家住宅」。
外から見ても、なかなかですね!!
お客様を迎える冠木門には、江戸時代末期の倒幕運動のさきがけであった天誅組のリーダー・吉村寅太郎の筆による「賀名生旧皇居」の扁額がかかっています。
門を潜ると、かつては雅な京都人達を迎えれた重厚な屋敷が目の前に現れます。
川向い山の梅の花もいい感じです。
この茅葺の迫力半端ないです。正面がホテルのようです。
中の梁や天井も迫力です。
2階?
どのお部屋もお客様が入っているので、見学はできませんでした。。。
厨房のかまどさんもすごいですね。お湯を沸かしたりに使っているのでしょうか?竃にお供えされています。
お部屋を出ると廊下を挟んでテラスがあります。温かい季節にはこちらも利用できるようですね。
今回は、他のお客様が多く次から次に入ってこられたので、お部屋を見学できなかったのは、残念でした。
次回は、何もない、平日にお伺いしたいと思います。
賀名生旧皇居KANAUのランチピザ食べてきました
お客様が多くて、時間もかかりそうだったので、今回はピザだけに。
お料理担当の女性、レジの男性と、不慣れなアルバイトの若い男性と、お客様の人数に比べて人が不足していて、バタバタされていました。
これに関しては、コメントは控えますね。
単品で1100円+税で1210円でした。
ランチセットとかのほうが、よかったのかな??
メニュー
ランチセットは
パスタランチセット(1800円+税)、ピザランチセット(1700円+税)
ジビエカレーは1100円+税
ドリンクメニュー
カフェ利用ならにケーキセットやパフェ・コーヒーゼリーもあります。
賀名生旧皇居KANAUの基本情報
住所 | 五條市西吉野町賀名生1番 |
電話番号 | 0747-32-0080 |
営業時間 | 営業時間 11:00〜16:00(L.O 15:30) ※夜は予約客のみ |
定休日 | 月曜日 冬季定休日(1月・2月)月・火定休 |
席数 | 36席 |
駐車場 | 5台 |
最寄り駅 | 京奈和自動車道 五条インターチェンジから約20分 JR「五条駅」から十津川温泉行き、城戸行き、西吉野温泉行きの奈良交通バスで約19分、「賀名生和田北口」下車、徒歩約1分 近鉄「大和八木駅」から十津川行き、新宮行きの奈良交通バスで約90分、「賀名生和田北口」下車、徒歩約1分 |
古民家ホテル
アクセス
五条駅からのバスでのアクセスも可能ですが、この辺りは、車が基本です。
賀名生旧皇居はなぜkanauなの?
堀家住宅のある奈良県西吉野村の北部・和田は、昔「穴生(あなふ)」と呼ばれていましたが、後村上天皇は南朝が正統でありたいと「叶名生(かなふ)と名付けられました。正平6年(1351年)足利氏が南朝に帰順し、多くの公卿や殿上人が賀名生に参候して北朝が否定されたので、翌正平7年の正月、後村上天皇は「願いが叶って目出度い」との思し召しから「賀名生」と改める勅書を下されたと伝えられています。当時は「かなふ」と呼ばれていましたが、明治の始めになって呼び方を「あのう」に統一しました。
KANAUの名は、堀家住宅を後村上、長慶、後亀山天皇の皇居としてお使いいただいた当時のこの地の呼び名「かなふ」を意味しています。
堀家住宅の歴史
堀家は藤原家の末裔として熊野の初代別当として陸奥の国から移り、その後代々別当職を継ぎながらこの地に居を構えた名家だということです。
大きい葺き降ろし茅葺き屋根は単純ながら美しい姿をもち、全国でも最古に属する民家として国の重要文化財に指定されています。
現状は明治改造時の形式で、当初は2階建、板葺または杉皮葺のようです。
南北朝時代(14世紀)には存在したとされるが、建築様式などから室町時代後期の16世紀の建造と考えられる。
建造後の変革ははっきりわからないようですが、明治6年(1877)に柱の新設・撤去が大幅に行われた大改修が行われているそうです。
桁行17.6m、梁間13.8m、入母屋造、茅葺、北面及び西面庇付、桟瓦葺
紀ノ川の支流黒滝川の近くにあり、かつて南朝の行在所になったと伝える旧家である。平面は整形六間取で、元来は内部の部屋境まで柱を一間ごとに立て、柱間寸法は広くて内法高が低いなど、室町時代に遡る古風な特色をもつ。日本でも最古に属する民家として貴重である。
(国指定文化財等データベースより)
隣接する、歴史民俗資料館については、入館料大人300円で、JAF会員証で割引もあります。
展示数は多くはなく、南朝時代のものの他に幕末の天誅組所縁のものなどもありました。
10分くらいの映像シアターもあって、南北朝時代の簡単な流れが分かりますよ。
賀名生旧皇居KANAUのまとめ
丹生川の清流に臨むようにひっそりとある賀名生旧皇居「堀家住宅」がカフェ利用できるってとにかく素敵です。
茅葺き屋根は美しいし、内部もなかなかです。
全国でも最古に属する民家として国の重要文化財に指定されている空間で食事ができるっていうだけで、私はテンション上がります。
ただ、混雑する時期は、建物もじっくり味わえないし、料理も待たないと駄目だし。。。
ということで、通常の時期の平日にリベンジしたいと思います。
ノスタルジック街道にはおいしいものもあるので、ドライブかねてゆっくり回るのはおすすめです。
最後に、今回紹介したお店の情報がお役に立てましたら、
こちらの「ブログランキング」をクリックして頂ければ幸いです。
頂いたクリックを励みに、奈良のカフェを中心に情報を届けさせて頂きます